昨日見た空は、きっともう何処にも無くて 明日見えるはずの空の色は僕にはまだわからない。
2013.09.25 Wed
どうにも少しだけ調子が悪くて
風邪気味の体は熱っぽい。
幸いにして週末だからひたすら寝てもいられるのだけれど
しん、とひとりの部屋がこんな時だけやけに広い。
ひとりでいる時間なんて随分と長く過ごしてきたから
今更それが気になることなんて無いはずなのに。
やはり調子が悪い時の僕は
随分と情けなくなるらしい。
まどろんでいるうちにどうやら懐かしい夢を見たのだろう。
目を開けても僕はまだ少しだけ少年の気分だった。
金色の陽だまりのような
穏やかな時の流れに包まれて
過ごした幼い時間を思い出す。
あの頃風邪をひいた時はいつでも、母が飲み物を作ってくれた。
レモンのかわりに蜜柑をぎゅっと絞って
甘さを落とした紅茶には氷をふたつ。
喉に優しい甘さと、ほどよくぬるい温度のそれが
僕はとても好きだった。
もう少しだけ眠ったら、いくらか調子も良くなるだろうから
着替えて買い物に行くことにしよう。
蜜柑と蜂蜜、そして紅茶
もう随分と懐かしい、
あの暖かな味が出せるとも思えないけど。
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