昨日見た空は、きっともう何処にも無くて 明日見えるはずの空の色は僕にはまだわからない。
2015.03.12 Thu
いつまで経ってもどうにも大人になれない僕は
些細な事に躓いて、立ち止まって
時々は蹲ったり、下を向きたくなったり。
少し進んで、そこから戻って
きっとそれの繰り返し。
やらなくてはならないことはいつだってたくさんあって
追われるばかりで時間が過ぎ去って行くようで。
自分に、何度目かの溜息。
流石にどうにも情けないから、
気分転換でもしてみようかと本棚に向き合って。
久しく手にしていなかった一冊を取れば
不意にはらりと、何かが落ちた。
拾い上げればそれは一枚の写真だった。
もう随分と前のもの。
春、三月。卒業式のスナップ。
友達と肩を組んで笑う自分が
少し黄ばんだ時の向こうで、こっちを見ていた。
懐かしさを覚えて軽く目を閉じてみる。
周囲のざわめきと、少しだけほこりっぽいような当時の空気が
蘇った気がした。
あれから僕は
あれから僕は
どれだけ進んできたのだろう。
ほんの少しでも僕の道を
前に歩いて来ているのだろうか。
僕の道は僕にしか辿れない、そう分かってはいるけれど
行く先の曖昧なそれを、僕はどうして歩けるだろう。
踏み出す足元が地面だとは限らないのに。
でも。
でも。
きっとそれでも
僕は歩くのだろう。
立ち止まりながら、後悔も重ねながら。
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