昨日見た空は、きっともう何処にも無くて 明日見えるはずの空の色は僕にはまだわからない。
2013.12.19 Thu
街は賑やかな彩り
ショーウインドーを覗き込む恋人同士が笑顔で何かを話していて
洋菓子店の前にはサンタの人形の乗るホールケーキのポスター。
店先に流れるクリスマスソング。
イルミネーションが瞬く夜は確かに綺麗で、
歩道橋を渡りながら、さっき少しだけ足を止めて見てみたりもしたけれど
華やかなツリーにきっと僕はどうにも馴染めない。
子供の頃は小さなツリーを部屋に飾って
プレゼントを心待ちにしていたものだけれど。
駅に向かう人は皆少しだけ急ぎ足。
きっと寒さのせいばかりでは無いのだろう。
僕よりも少し年上であろうスーツ姿の人が大きな紙袋を手に通り過ぎる。
家族へのプレゼント、なんだろうか。
折からの北風に肩をすくめてはいるけれど
ちらりと見えた表情は何処かしら少しだけ嬉しそうだった。
気に入ったものが見つかったのだろうか。
クリスマスプレゼント、なんて
もう何年も買っていないかもしれない。
学生の頃は仲間たちとそんなイベントにかこつけて
騒いで過ごした夜も確かにあったけれど。
左手に提げた、ほとんど書類の入っただけの鞄を持ち直す。
僕の今日は、あとは帰って普通に食事をして、眠るだけだ。
気の利いた音楽でもあれば良かったかな。
まあ、
別段どうでもいいのだけれど。
風が少し冷たい。
また一人、プレゼントらしき包みを持った人が僕を通り過ぎていく。
・・・いつか僕もあんな風に
誰かのためにクリスマスプレゼントを用意したりするのかな。
珍しくそんなことを思ってしまったのはきっと
ちょっとだけ上手くいかない仕事と、いつになく冷え込みの厳しい夜のせい。
暖かなクリスマスを嗤うほどに
僕は冷めてもいないし自分を納め切れてもいないから
そんな時間もやっぱり良いな、なんて思ったりもする。
いつか僕もそんなぬくもりを手にすることが出来るのだろうか。
でも、今の僕はまだ
自分の毎日だけで精一杯なんだ。
白い息を吐いて空を見上げれば
ビルの間の十二月の空に微かに星が見えた。
ショーウインドーを覗き込む恋人同士が笑顔で何かを話していて
洋菓子店の前にはサンタの人形の乗るホールケーキのポスター。
店先に流れるクリスマスソング。
イルミネーションが瞬く夜は確かに綺麗で、
歩道橋を渡りながら、さっき少しだけ足を止めて見てみたりもしたけれど
華やかなツリーにきっと僕はどうにも馴染めない。
子供の頃は小さなツリーを部屋に飾って
プレゼントを心待ちにしていたものだけれど。
駅に向かう人は皆少しだけ急ぎ足。
きっと寒さのせいばかりでは無いのだろう。
僕よりも少し年上であろうスーツ姿の人が大きな紙袋を手に通り過ぎる。
家族へのプレゼント、なんだろうか。
折からの北風に肩をすくめてはいるけれど
ちらりと見えた表情は何処かしら少しだけ嬉しそうだった。
気に入ったものが見つかったのだろうか。
クリスマスプレゼント、なんて
もう何年も買っていないかもしれない。
学生の頃は仲間たちとそんなイベントにかこつけて
騒いで過ごした夜も確かにあったけれど。
左手に提げた、ほとんど書類の入っただけの鞄を持ち直す。
僕の今日は、あとは帰って普通に食事をして、眠るだけだ。
気の利いた音楽でもあれば良かったかな。
まあ、
別段どうでもいいのだけれど。
風が少し冷たい。
また一人、プレゼントらしき包みを持った人が僕を通り過ぎていく。
・・・いつか僕もあんな風に
誰かのためにクリスマスプレゼントを用意したりするのかな。
珍しくそんなことを思ってしまったのはきっと
ちょっとだけ上手くいかない仕事と、いつになく冷え込みの厳しい夜のせい。
暖かなクリスマスを嗤うほどに
僕は冷めてもいないし自分を納め切れてもいないから
そんな時間もやっぱり良いな、なんて思ったりもする。
いつか僕もそんなぬくもりを手にすることが出来るのだろうか。
でも、今の僕はまだ
自分の毎日だけで精一杯なんだ。
白い息を吐いて空を見上げれば
ビルの間の十二月の空に微かに星が見えた。
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