昨日見た空は、きっともう何処にも無くて 明日見えるはずの空の色は僕にはまだわからない。
2014.08.21 Thu
熱帯夜のせいか、やけに早く目が覚めた朝
なんとなく思い立って
カメラなんて手にして散歩、なんて
らしくもないのかもしれないけれど。
アラームの時間にはまだ一時間以上もあるから
のんびり歩いてからシャワーを浴びることにしても
それなりの余裕がありそうで。
普段であれば間違いなくまだ寝ている時間帯。
真夏の角度で地表に注ぎ始める朝日が
時計の針から思うよりも、もう随分と明るく世界を照らしてはいても
良く知ったはずの風景なのに、どこか違和感に似たものを感じて。
目を瞑っていても歩けそうな程に慣れた駅までの道も
スーツを着ていない僕にはなんだか目新しい。
何人か、犬の散歩をする人がいる。
通り過ぎる車もまばらで、いつもは聞こえない葉擦れの音が耳を通る。
見慣れた道の、見慣れない風景に
何度か立ち止まって僕はシャッターを切った。
もう何年も暮らす町なのに、少しだけ知らない場所のようで
ちょっと不思議な気分になる。
周りのことを見る余裕も無いぐらい忙しい毎日でもないはずなのに
まだまだ僕の世界には知らないことがたくさんあるようだ。
そのうち今度は違う方向に歩いてみようか。
公園通りを東へ折れれば
また違う風景が見られるだろう。
本来ならば早起きがどうにも苦手な僕のこと
実践にはなかなか時間がかかるかもしれないけれど。
でもこうして過ごす時間が
あるのもいいんじゃないかと今思っている。
ファインダー越しに街路樹の葉が
陽を受けて、眩しく光った。
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