昨日見た空は、きっともう何処にも無くて 明日見えるはずの空の色は僕にはまだわからない。
2014.06.18 Wed
仕事で出掛けた遠出の帰り
車で通りかかったのは、僕の通った高校の最寄り駅。
駅に向かう通りで目にした学生たちの夏服に
ふとあの頃を思い出している。
国道沿いに東へ折れれば
自転車で通った川沿いの道が、大きな橋から細く見えた。
まるでタイミングを計ったように
カーラジオから80's。
なんだかな、と小さく笑う。
信号待ちで止まれば
細く空けたウィンドウから夏草の匂いがしたようで
僕は数瞬目を閉じた。
あれから幾つもの季節が過ぎて、実にこの街も久しぶり。
そう言えば自転車になんてもう何年も乗っていない。
駅前通りが広くなった今も、
あの道は同じようにそこにあるのに
僕ばかりが時間を過ごして
どうやらカタチばかりは大人になった。
そんなに時間が経ったとも思わないけれど
懐かしい、なんて感じるくらいには時は流れているらしい。
順風満帆とは言えなくても
大きな波乱も無いままに僕は毎日を過ごしている。
時々はもちろんあまりのやるせなさに立ち止まることもあるし
後ろを向き気味になることもある。
それでも僕はどうにか歩いていて
こうして出会えば、素直にあの頃も懐かしい。
きっとこんなふうにこれからも時間は続いていくのだろう。
例えば高校時代の僕が、今の僕をどう思うのか
なんて分かりはしないけれど
僕の今は
きっとそんなに悪いものでも無いと思っている。
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