昨日見た空は、きっともう何処にも無くて 明日見えるはずの空の色は僕にはまだわからない。
2014.05.25 Sun
街路樹を抜けて通る風に
爽やかさ、という名の心地の良い響きを感じる。
少し前までは確かに北風にコートの衿を立てていたのに
あっという間に時間は流れて過ぎていく。
不思議なもので、その季節にいる時には
そんなに早く流れを感じはしないのに
過ぎ去り際、次の季節が巡り来る時に
不意に目の前にそれを差し出されたように思えて
僕は少しだけ驚いたりもするのだ。
育った街から離れて暮らして
片手以上の時が経ち
時折の懐かしい場面に似た景色に
僅かの淋しさを感じることも無くなって
当たり前に過ぎる毎日だけれど
こうしてその時ごとに
色々に気付かせてくれるこの街が
僕は結構好きなんだと思う。
そう、もうしばらくは
そう、もうしばらくは
ゆっくり歩くことにしよう。
季節の空気を感じて、空の色の変化を感じて。
今日は今日の風が吹き
明日は明日の色になる。
見上げた先で
さやりと葉裏がまた、音を立てた。
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