昨日見た空は、きっともう何処にも無くて 明日見えるはずの空の色は僕にはまだわからない。
2014.05.17 Sat
夢や理想を乗せた言葉を
そんな都合のいいことばかりと
嗤う時期は、もうきっと過ぎて
どうにかひとりで歩きはじめて
どうにかひとりで歩きはじめて
現実の厳しさをそれなりに感じて
いつの間にかに
諦めることも必要なのだと、言い訳じみた考えも覚えた。
正論ばかり追い続けることはできない、
そんなことを解っていくのは
勿論それはそれで必要な過程であるのだと思うけれど。
それなりの時間と色々を過ごして今
それなりの時間と色々を過ごして今
そうしてひとめぐりして。
でもやっぱり
綺麗事でも絵空事でもいいんじゃないかと
思えるところに僕はいる。
理想も希望も間違いなんかじゃ無い。
たとえ叶わない祈りでも
手の届かない願いでも
思うこころに嘘は無いんだ。
恐れずに願おうと思う。
恐れずに願おうと思う。
夢を見ることを、希望を抱くことを。
大人になったからなのだと
嗤って誤魔化してしまわないように。
ひとつひとつを確かにきちんと
大切に抱きしめていられるように。
前を向こう
前を向こう
希望を抱いて
笑顔を願って。
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2014.05.09 Fri
有りもしない未来を憂うぐらいなら
今の時間を確かに生きよう。
なんて格好のいいことを
いつでも言えたらいいのだけれど・・・。
ついてないことは
ついてないことは
日常に結構たくさん転がっていて
一つ躱せばまた一つ
数えていれば切りが無い。
華やかからはほど遠い平坦な毎日でも
それなりに何らかの浮き沈みがあって
高すぎる理想なんて掲げているわけでもないのに
思うとおりには進まないことばかり。
上手く言葉が紡げなくて
思う全てを伝えられない。
それがどうにももどかしくて
自分が情けなくなることもある。
僕には僕の出来ることしか出来ないのだと
分かりすぎるほどに分かってはいても
前が向けなくなることもある。
それでもやっぱり僕は僕で
僕だから出来ることもきっとどこかにあるんじゃないか、
そうも思えたりもするのだけれど。
なんだかんだと堂々巡り
いつになったらいったい僕は
胸を張って歩けるようになるのだろう。
でも、もしかしたら
でも、もしかしたら
いつまで経ってもこのままなのかもしれなくて
それでも、まあ
それはそれで悪くないなんて
思ってしまう僕も確かにいるんだ。
2014.05.03 Sat
『どうしようもないこと』が
情けなくなるほどに多くて
俯いてしまったココロはなかなか前に戻れない
やりたいこと、やらなくちゃいけないこと
こうありたい自分、今の自分
距離がどんどん広がっていく
動けなくなることがこわくて
間違った道かもしれないと思っているのに
足を止めることも出来ない。
このままではいけないと
そんな焦りばかりが積もって
自分の足に躓きそうになる。
歩道橋の下を路線バスが通過して
交差点の信号が点滅を始める。
溜息を、ひとつ。
解っては、いるのだ。
本当の意味で自分でしなくてはならないことは、
どれほど時間がかかろうとも
その本人がひとりでどうにかしなくては、
人は一歩も前には進めない。
横断歩道は赤信号。
僕のココロとは裏腹に
あまりに晴れた五月の空が
なんだか妙に寂しくて。
柄でも無いのにと
そんな自分を苦く笑った。
2014.04.26 Sat
前を向くということは
実際すごく難しいことで
知らず識らず下に向かう視線の先には
何も落ちてはいないのに。
夜のうちに上がった雨が残していった、水たまりに映った空が
少し眩しい。
不意にざっと、その刹那の水面が揺れて
僕を追い越した風が
微かに花の香を残していった。
顔を上げて視線を流せば
白い小さな花がみしりと並んで揃っていた。
ぱん、と手のひらで頬を叩いてみる。
結局どんな顔をしていても
自分は自分なんだ。
下を向いて過ごすのも前を向いて歩くのも
自分自身が決めること。
だから・・・。
世の中はどうしようも無いくらいに広すぎて
周りを見ればいつだって溜息をつきたくなってしまうけれど
でも、確かに今、
空は青いし、風は優しい。
2014.04.20 Sun
少しばかり早く目が覚めた雨上がりの朝
切らしてしまった朝食のパンを買うついでの短い散歩。
公園通りの並木道で
何の気なしに小ぶりな枝をとん、とつつけば
朝露がぱらぱらと日射しに光って。
シャツの袖に散った水滴に少しばかり苦笑する。
子供じゃあるまいし。
集めて墨をすると字が上手くなる、
そう遠い昔に祖母が話してくれたのは
何の葉に乗った朝露だったか。
鳥の囀る声に顔を上げれば
葉緑が朝日に透ける。
その後ろの空は、既に青い。
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